トップ 古賀で働く 株式会社CUE 松見様

WORK

株式会社CUE松見達也
2023.11.30

意志のある個が古賀に集まり掛け合わされることで、熱狂を生み出していきたい。

マーケティング動画
大手企業に入社して東京で働いた後、地元の古賀市にUターンして2018年に起業した松見達也さん。地域密着型の情報発信サイト「古賀マガジン」を運営しながら、市内外の会社や自治体向けにYouTubeマーケティング支援事業を展開しています。2023年11月には社名を変更し、将来を見据えてアップデートしたばかりの松見さんに、自身のキャリアや思い、実現したいことなどを聞きました。

―まずは松見さんが起業するまでの経緯を聞かせてください。

僕は福岡で生まれて長崎で育ち、高校生のときに父親の転勤で古賀市に引っ越してきました。福岡大学を卒業後は、オフィス空間をデザインする株式会社イトーキに入社して東京で働きながらも、「自分の力でやってみたい」と起業を志していました。

当時は通勤に往復3時間かかるのがもったいないと感じ、28歳で墨田区にマンションを購入。浮いた2時間でWebマーケティングを学び始め、少し自信がついたところで退社しました。そして、31歳のとき古賀に帰ってきました。

株式会社CUE松見達也インタビュー

―起業するなら古賀がよかったのですか?

仕事が軌道に乗るまでは出費を抑えたくて、いったん実家に戻った感じです。Webマーケティングはパソコン一つあればどこでも仕事ができるので。でも、結果的に古賀でよかったと思っています。

2018年にネスピアを設立し、翌年には古賀の魅力を伝えるサイト「古賀マガジン」を立ち上げました。同時に、マレーシアと日本を行ったり来たりしながら、YouTubeでマレーシア情報の発信を始めました。しかし1年ほどでコロナ禍になって海外に行くことが難しくなり、ノマド生活は終わりました。

株式会社ネスピア
2018年に創業した株式会社ネスピア

―収益の柱はどうやって作ったのでしょう?

古賀マガジンが少しずつ認知される中、古賀市内の住宅会社さんから古賀マガジンに連絡をいただきました。実はWebの展開に困っているという話だったので、YouTubeチャンネルを提案したところ、運用を任せてもらえることになりました。すると動画がバズってチャンネル登録者数がどんどん増え、その会社の売上は右肩上がりで、今では全国展開しています。おそらく日本一YouTubeで家を売る会社になったと思います。僕らはその経験とノウハウを横展開していて、YouTubeマーケティング支援の依頼が次々と舞い込むようになりました。

快生館でのワーク
時折、外の緑を眺めながらの快生館でのワーク

―スタッフを雇われていたのですか?

取引先が増えたので、YouTubeで動画編集の業務委託スタッフを募集したところ、80人ぐらい応募が来て。そこで10人ほどにお願いしていました。

そのうち、古賀市をはじめ地方自治体や学校などのWebや動画の案件も増えてきて、2021年には社員の雇用をスタート。埼玉などから移住してきた社員たちと、県外の業務委託スタッフ数人で仕事に取り組んできました。

そして、2023年11月に会社のビジョンやミッションをアップデートして、社名を「株式会社CUE」に変更しました。まず目指すのは「2026年までに、福岡で信頼と実績ナンバーワンの動画マーケティング会社になる」こと。会社のビジョンは「意志ある個を集結し、期待を超える」です。意志のある人を集めて、社会から期待される会社になり、さらにその期待を超えていきたい。そのために、本格的に採用活動を始めたところです。

▼採用ページはこちら
https://cue9.co.jp/recruit

―松見さんの強みはどんなところでしょうか?

クライアントが自身でも分かってないようなインサイトを探り、本当に求めていることを把握した上で、相手の期待を超えることです。そのためには問いを立てる力や相手の要所を読む力が必要で、今は認知科学に基づいたコーチングも学んでいるところです。

松見達也

―古賀市の魅力について教えてください。

みんなにチャレンジする機会を与えてくれることだと感じています。例えば、僕がUターンして古賀マガジンを始めたら、見つけた市長が市役所に呼んでくれて、いろいろお話できました。古賀マガジンを使ってやっていきたいことを伝えると、「やったらいいやん」と力強く背中を押してくれて。「東京の人から見たら、新宮・古賀・福津・宗像どこもそんなに変わらない」と話すと、「そうだよね、松見くんは民間だから古賀にこだわる必要はない。行政は機能するために縦割りになっているけど、民間はそこにこだわらず、好きにやったらいいよ」と。それで、古賀を中心にしながらも、しこふむ(新宮町・古賀市・福津市・宗像市)エリアの情報を発信することにしたんです。

鹿の湯まつりクロストーク
快生館2周年イベント「鹿の湯まつり」にて、古賀市・田辺市長とのクロストーク

―田辺市長の影響を受けているのですね。

田辺市長は目指す世界が大きく、バイタリティがあふれていて、かっこいいなと尊敬しています。古賀の魅力は市長の存在で、市長がいろんな人を応援してくれるからチャレンジしやすくて、イキのいい20代30代が集まってきています。他のエリアも検討した上で、古賀マガジンも見て古賀に移住したという人たちも出てきて、うれしいです。

―松見さんは古賀市にUターンしてきて、どんなことが変わりましたか?

全て変わりましたね。前は会社勤めだったけど、今は全て自分の裁量でできるので、逆に仕事づけになっているかも。でも、むしろそれが自分のやりたいことで、毎日が休みで毎日が仕事という感覚です。

暮らしの環境としては、海が近いのがいい。フリーダイビングにハマっていて、今は25mぐらいまで潜れるようになりました。東京時代は2時間かけて人が多い鎌倉に行って海に入ったりしていたけど、ここではすぐにきれいな海に入れて、壱岐や五島、沖縄あたりにも気軽に行けます。フットワークが断然軽くなって、たまに近場に釣りに行ったりもしています。

フリーダイビング
大好きな海で楽しむフリーダイビング

―個人としてはどんなビジョンを描いていますか?

そもそも「誰もが好きなまちで暮らせる心地よい社会をつくりたい」と思っています。古賀マガジンを始めた目的も、そこにあって。自分で住む場所を選択し、好きなまちで暮らすことが本当の豊かさや幸せにつながるのではないでしょうか。

ローカルな情報を発信して、活動に共感してくれる仲間と一緒にまちをつくっていきたい。ローカルメディアを活用して、個人の可能性を広げていく実験をやっている感じです。古賀マガジンを始めたことで、古賀市に関わることができるようになり、快生館に入居できて、株式会社ヨンダブルディーというまちづくり会社を立ち上げるなど、僕自身の可能性も大きく広がっています。

―Uターンされて5年でさまざまな経験をしながら変化されています。

VUCA時代において、変化に強い人を増やしたいという思いもあります。これからは変化しないと生き残れないのに、変化を恐れているのはもったいない。今、学んでいるコーチングのスキルも活かして、その人が本当にやりたいことを引き出し、後押しできればと考えています。

快生館の外観
「快く生きる」をコンセプトに運営されている元温泉宿の快生館
快生館ワークスペース
快生館の拠点運営ディレクターとCUE松見さん

―株式会社ヨンダブルディーの取締役も務められています。

古賀市で新しく会社を立ち上げようと声をかけられたときは、素直にうれしかったです。うちのオフィスは山手の快生館にあり、ヨンダブルディーが手掛ける「るるるる」が古賀駅西口にできて、盛り上がってきている。双方に関わっている僕としては、山とまちがつながり、点が線になって熱狂が生まれてきていることがすごくいいなと思っています。

古賀駅西口エリアにある食の交流拠点「るるるる」
古賀駅西口にて、ヨンダブルディーが手掛ける「るるるる」

この時代を生きる変化に強い人たちがどんどん古賀に入ってきて、個と個が掛け合わさって最大化され、熱狂を生み出していきたい。僕の会社のビジョンとも重なりますが、意志のある個が古賀に集まると、日本社会の期待値を越えられると信じて、前向きに活動していきます。

株式会社CUE松見達也
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