トップ 令和4年度の取り組み 切り離された空間に身を置く選択の先で、本来の自分に出会えた

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2023.02.21

切り離された空間に身を置く選択の先で、本来の自分に出会えた

ワーケーション推進プロジェクトにご参加いただいた株式会社よびもりの千葉佳祐さんからお話を伺いました。

漁師町で生まれ育った自身の経験がきっかけ。海難事故に最速の救助を

あわえ:よびもりさんの事業概要を教えていただけますか。

千葉様:海難事故の際の救助システムサービスの開発、販売をしています。緊急時に端末を作動させると、仲間のアプリに位置情報などが飛び、受信側はすぐに捜索に向かうことができます。このサービスを利用することで仲間内で最速の助け合いができるシステムです。漁業共同組合の他、船を持っている大学での研修、お客さんを乗せる船などで使用されています。私が北海道の漁師町の出身で、昔から漁師さんの海難事故の話をよく耳にしており、身近な課題ととらえていたことが事業を始めるきっかけでした。
▼株式会社よびもり:https://yobimori.com/


大きな流れからの遮断が、今目の前にあるものに集中させ、向き合わせてくれる。

あわえ:普段は遠隔で働く社内メンバーと一緒に古賀市に来られたとのことですが、目的や快生館滞在中に実施した内容を教えていただけますか?

千葉様:
私達はオフィスを持っておらず、普段から直接会う機会や、リアルタイムでのコミュニケーションが不足していることから、今回チームビルディングを目的に参加しました。テーマやワークショップの内容はメンバーに任せていたんですよ。性格診断ツールを使ったりして、お互いの理解が深まるような内容でした。中でも、「相手はその場にいるけれど、まるでいないかのように噂話を話す」というのは盛り上がりましたね。例えば「〇〇さんって仕事早いよね」とか、噂をするように話すんです。
リモートで働くメンバーが多く、普段からリアルタイム性の高いコミュニケーションができているわけじゃないので、今回ちゃんと顔を合わせて、人柄を見れたのは、みんなにとっても良かったみたいです。チーム力が上がった気がします。

あわえ:直接コミュニケーションが取れることの価値って大きいですよね。その中でも、快生館だからこそ感じられたことはありますか?

千葉様:オンラインが多くなっている中、画面の向こうじゃなくてオフラインで、かつ隔離されたような場所で、世の中やその大きな流れから遮断されているのが良いですね。ノイズが入らないじゃないですか。その切り離された時間が良かったです。自分の気持ちと周りの環境が変わっているだけですが、自分とメンバーしかいない、自分たちの関係性だけがあるのがすごく良い時間で。自分とチームメンバーと向き合うための空間でしたね。ここで得られたものの答え合わせはこれからなのかなとも思います。

あわえ:そういう時間は必要ですし、欲しくなる時がありますよね。きっと、周りの空気感がそうさせているっていうのもあるんでしょうね。

千葉様:そうですね。あと、あの空気感で入ったテントサウナはすごく良かったですよ。快生館での2日間は自分にとってもチームメンバーにとっても良い時間になりました。

「制約のある状態」だからこそ、自分の荷物を減らせる

あわえ:快生館を利用されてみて、どうでしたか?

千葉様:
集中できて1番コアな時間を過ごせる、そういう環境が快生館にはあったように思います。制約があった状態の方が大事なんですよね。例えば、修学旅行や部活といった連絡手段を持っていなかった昔の自分のように、行動が限られている状態の方が、今、目の前にあるものだけにフォーカスできる。そうすると、自分の荷物というか、頭の中にあるものが減って、すごく単純になると思うんです。連絡はしないけれど、スマホなりの連絡手段があることが問題で、それがなくなると、自分が認識していなかったノイズから切り離されるような気がするんです。

あわえ:
でも、普通に生活してると、周りから入ってくる情報が自分にとって必要なのかそうじゃないのかが分からなくなるというか。

千葉様:
そうです。自分に必要のない情報まで入ってしまうのが良くなくて。でも、入ってくる情報は自分では決められないから自分がどこに身を置くかを決める、ノイズが入らない場所の選択をして、快生館のような場所に行くんだと思います。

自分の大事なもの、自分自身を確かめる場所

あわえ:その気付きから、快生館の可能性に触れたと思いますが、他にどんな要素が必要だと思われますか?

千葉様:
もし自分がプロデュースしていいって言われたら、本当に全部遮断する、世の中と断絶するプランを提供します。滞在期間だけ携帯なし、この周辺しか通じないネット環境しかないっていうくらい切り離す。アプリやカーナビもなし、外部に連絡したい時はスタッフさん経由でっていうくらい遮断した空間でやると、すごく良い時間になると思います。あえて制約して昔の状況を作った上でやれることをやるっていう。行くだけで自分が認識してないノイズや利害関係を切り離せるっていう場所だと思っているので、それを尖らせまくります!

あわえ:本当に究極…新しい発想ですね。遮断した先でどのようになったら良いと思いますか。

千葉様:
チームでも個人でも、今ある自分の中で本当に大事なもの、純度の高いものと出会える場になるといいなと思います。新しい自分に出会える、というよりかは、新しい自分なんていなくて、その自分が確かにそこに持っていたものを認識するって感じだと思うんですよ。普段はノイジーすぎてあまりちゃんと捉えてなかったけど、自分ってこうだったなとか、自分にとって何が大事なのかとか、分からなくなることを確認しに行くみたいな。自分の現在地を知る、自分が持っている本当の荷物、身の丈を知るというような感じです。快生館は、そういうのを求めている人が来るような場所であるといいなと思います。

あわえ:
いいですね。自分を知る時間は取ろうと思ってもなかなか取れない、でも自分らしさを持つことも必要とされる難しい時代でもありますしね。

千葉様:
そうですね。都会にいてパソコンやITが分かってくると、なんだかすごい人間になった気になるけど、あまり良くないと思っていて。でも、パソコン1つ奪われたら何もできないじゃん…っていうことも受け入れるべきだし、きっと受け入れた方が楽しくなると思っています。本当の自分の能力や自分のいる場所、自分ってこういう人だっていうことをちゃんと理解した人だけが強くなる、そんなところに近づける感じがしています。

切り離された空間に身を置く選択の先で、本来の自分に出会えた
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